猫の膿皮症の治療
膿皮症の治療は、まず最初に皮膚の炎症を起こしている原因を特定する事からおこなわれます。
そのため、皮膚の細菌の種類を特定するための培養検査、皮膚の組織や浸透液を顕微鏡で観察する事などがおこなわれます。
単に痒いからというだけで、安易にステロイド剤を使用すると、皮膚の抵抗力を弱めてしまい、さらに症状がひどくなったり治りにくくなる事があります。
基本的には、完治するまでは薬剤投与がおこなわれますが、体に合わない抗生剤などから下痢や嘔吐が生じる場合には、薬の服用を中止して、別の種類の抗生剤に変更してもらう必要があります。
また、皮膚を清潔に保つためにシャンプーをやりすぎると、皮膚のバリア機能に必要な皮脂も奪われてしまい、余計に皮膚の乾燥や発赤が起こり、痒みがひどくなる場合がありますので、十分注意が必要です。